
三島町という土地の
歴史からはじまる
2024年11月、私たちは130年以上続く味噌蔵「柳醸造」の事業を受け継ぎました。
その過程で出会ったのは、味噌づくりの技だけでなく、蔵とその土地に根づいた“発酵文化の深さ”でした。
柳醸造がある長岡市旧三島町には古くから街道が通り、代官所跡や清水地蔵、竹林など、水と自然に恵まれた風景が今も残っています。
かつては街道沿いに10軒を超える酒蔵が立ち並び、四つの藩が交わる文化の交差点として栄えてきました。
このエリアには、発酵と醸造の文化が息づく、様々な交流を育んできた風土があるのです。
失われかけた風景を
もう一度見つめる
時代の流れの中で、旧街道には人通りが少なくなり、高齢化が進み・・・かつてこの地に息づいていた風景や文化は、地域の人々にとってもどこか“遠い存在”になりつつありました。
けれど、視点を少し変えてみると、この土地には他にはない歴史と物語が眠っているということに気付きます。
それをどう伝え、どう表現するか次第で、人々の興味を再び惹きつけ、訪れる人にとっても魅力的な体験の場にすることができる— そう感じました。
地域に受け継がれてきた文化を、今の時代の目線で再発見し、もう一度光を当てること。
そこから、柳醸造の新しい挑戦が始まりました。
“そのまま”を
伝えるミュージアム
事業を受け継いでから、わずか一年。
私たちはこの街の景色にほんの少し、新しい風を吹かせようと決意しました。
目指したのは、大規模な改修や演出ではなく、蔵の“ありのまま”を見せること。
味噌を“商品”としてではなく、職人の想いや土地の個性を感じ取る“体験”として受け取ってもらえる空間をつくりたいと考えました。
古くから使われてきた道具の展示、味噌づくりの工程、そして柳醸造の歴史を学べる展示。
大きな木桶をテーブルにリメイクしたり、ミュージアム限定の味噌料理が味わえたり。
蔵の香りと温もりに包まれながら味わうお料理は、豪華な食材がなくても心に残る味わいを残します。
蔵のそのままの姿が、ここでしかできない“文化の体験” になると考えています。
発酵する
みんなの場所へ
YANAGI MISO MUSEUMは、味噌蔵という場の可能性をひらく“発酵の体験空間”です。
味噌玉づくりのワークショップや料理教室、アーティストによるイベントやギャラリー展示など、さまざまなコンテンツを通して、地域の人と訪れる人が交わる場所を目指しています。
微生物が時間をかけて味噌を熟成させるように、人と人が出会い、活動し、関係が深まっていく中で新しい文化がゆっくりと育っていく。
この場所が、そんな“発酵する場所”となるように。
柳醸造はこれからも、地域の中に新しい風景を描き続けていきます。

YANAGI MISO MUSEUM
<開店年>
2025年
<店舗情報>
〒940-2313 新潟県長岡市吉崎100
TEL 0258-42-2336
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